『アントマン&ワスプ』監督が解説! 他のマーベル映画にはない魅力とは?
そこでリード監督が新作で最も力を注いだのが、タイトルにもなっているアントマンとワスプのコンビネーションだ。ふたりはお互いに惹かれあっているが“恋人”と呼べる関係ではなく、軽口を叩き合ったり、イヤミを言い合ったりするが、お互いに助け合うパートナーだ。「この映画はラブコメではないのですが、1930~40年代のロマンティック・コメディの要素があるんですよ」と笑顔を見せるリード監督は、当時の作品を参考にふたりの関係を演出したという。
「往年のロマンティック・コメディ映画は、スコットとホープの関係を演出する上で参考にしました。ハワード・ホークス監督の『ヒズ・ガール・フライデー』に出てくるケーリー・グラントとロザリンド・ラッセル、ジョージ・キューカー監督の『フィラデルフィア物語』、フランク・キャプラ監督の『或る夜の出来事』のクラーク・ゲーブルとクローデット・コルベールも! ストーリー全体を構成する上で最も参考になったのは『ミッドナイト・ラン』です。あの映画は構成が面白くて、途中に様々な出来事が起こりはしますけど、要はロバート・デ・ニーロがチャールズ・グローディンを連れて、地点Aから地点Bに行くだけの話。