これはあなたの体でも起きている!『はたらく細胞』たちの壮絶バトル。 永野芽郁(赤血球)と佐藤健(白血球)がW主演 ──【おとなの映画ガイド】
という。たいていコメントには(笑)がついていて、役者さんたちの、最初はとまどい、そこから“面白がり”に変わっていった様子が伝わってくる。
本作には、その“面白がり”がどんどんエスカレートしたスタッフ・キャストの、いいノリが感じられる。しかも、お金をかけてていねいに、大真面目に取り組んだ「荒唐無稽」な映画だ。最も身近でありながらよく知らない人体のミクロの世界を超個性的なキャラクターに擬人化した原作も、それを実写で映像化しちゃう手腕にも驚く。
原作は清水茜の同名コミック。初出誌は少年漫画誌だが、アニメ化もされ、累計1,000万部を超える大ヒットとなった作品だ。海外でも評判で、2017年にはフランスの新聞「ル・モンド」の「この夏推薦する図書リスト」に選出されたこともある。
コミックでは、細胞の宿主となる人間そのものは姿をみせないが、実写映画にあたって、父・茂(阿部サダヲ)と娘・日胡(芦田愛菜)を登場させ、ふたりの人間世界と体内世界を同時進行で動かす趣向にしている。
体内にいるキャラクターの役名は、実際に存在する細胞や細菌の名前だ。
私たちの体を必死で守ってくれるのは、赤血球(永野芽郁)