これはあなたの体でも起きている!『はたらく細胞』たちの壮絶バトル。 永野芽郁(赤血球)と佐藤健(白血球)がW主演 ──【おとなの映画ガイド】
さらに、日本を代表する特殊効果チーム「白組」によるVFXで、くしゃみとか、すり傷とか、ふだんおきるちょっとした体調変化も大スペクタクルのように映像化される。
体内が舞台になった映画ではハリウッド大作『ミクロの決死圏』があったり、細胞の擬人化でいえば、ウディ・アレンが「精子」に扮した『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』という珍品もある。染谷将太が演じるヘルパーT細胞は、頭のなかを擬人化したアニメ『インサイド・ヘッド』のイメージにも通じる。映画ファンにとってはそんな連想も楽しめるけれど、やはり、これだけの豪華キャストが真面目にハチャメチャなことをやっていて、知識まで得ることができる、って作品は唯一無二な気がする。
しかも全世代OKの映画。例えば世のお父さんたちにとっては、阿部サダヲ演じる茂の体内の描写をみて、身につまされる人も多いのでは?茂は、ジャンクフード、酒、たばこ大好きの不摂生オヤジ。体内もけっこうたそがれている感じ。大活躍するのは、深田恭子の肝細胞だし、板垣李光人と加藤諒の赤血球も「肛門」あたりでガンバってくれる。