くらし情報『ホー・ツーニェンの個展が東京都現代美術館で 国内初公開の最新作などから歴史的探求の軌跡を探る』

2024年3月28日 11:30

ホー・ツーニェンの個展が東京都現代美術館で 国内初公開の最新作などから歴史的探求の軌跡を探る

《時間(タイム)のT》 2023年、Image courtesy of the artist and Kiang Malingue


東京都現代美術館では、2024年4月6日(土)より『ホー・ツーニェンエージェントのA』展を開催する。シンガポールを拠点に活動するアーティスト、ホー・ツーニェン(1976-)の個展である。
映像やヴィデオ・インスタレーション、パフォーマンスの分野で高い評価を得ているホー・ツーニェンは、幅広い資料や言説を参照し、再編成することで、東南アジアの歴史的な出来事や、思想、個人または集団的な主体性や文化的アイデンティティなどを描き出してきた。同展では、彼の最初期の作品を含む6点の映像インスタレーションと国内初公開の最新作で、彼の歴史的探求の軌跡を探る。
まず2003年に制作された《ウタマ—歴史に現れたる名はすべて我なり》は、ホーが監督と脚本を務めたデビュー作。シンガポールという国名を命名したとされるサン・ニラ・ウタマに関する諸説をめぐりながら、イギリス人植民地行政官による近代の建国物語を解体する。
ホー・ツーニェンの個展が東京都現代美術館で 国内初公開の最新作などから歴史的探求の軌跡を探る

《ウタマ―歴史に現れたる名はすべて我なり》 2003年
《一頭あるいは数頭のトラ》(2017年)は、トラを人間の祖先とする信仰や、第二次世界大戦中、「マレーのトラ」といわれた陸軍軍人・山下奉文など、トラにまつわるエピソードで構成された3Dアニメーションによる作品だ。

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