くらし情報『史上最大規模の『岡本太郎展』をレポート! 既成概念を打ち壊し幅広く活躍したその活動の全貌に迫る』

史上最大規模の『岡本太郎展』をレポート! 既成概念を打ち壊し幅広く活躍したその活動の全貌に迫る

《重工業》は1949年、《森の掟》は1950年に東京都美術館で開催された二科展にそれぞれ出品された作品だ。

史上最大規模の『岡本太郎展』をレポート! 既成概念を打ち壊し幅広く活躍したその活動の全貌に迫る

《重工業》1949年 川崎市岡本太郎美術館蔵
第1章「岡本太郎誕生ーパリ時代」では、漫画家の岡本一平を父に、歌人で小説家の岡本かの子を母に持つ太郎のパリ時代に焦点を当てる。残念なことに、パリ時代の作品は青山の自宅が空襲で焼失してしまったため、現在まで残っている作品は多くない。

しかし、先日、岡本太郎の作品と推定される作品3点がパリで発見され、この巡回展で初公開されることとなった。本章では、この新発見された作品3点と再制作の初期作品4点で太郎のパリ時代を振り返る。


史上最大規模の『岡本太郎展』をレポート! 既成概念を打ち壊し幅広く活躍したその活動の全貌に迫る

(左から)推定 岡本太郎《作品B》、《作品A》、《作品C》1931〜33年頃 コペール・ル・ガールコレクション
史上最大規模の『岡本太郎展』をレポート! 既成概念を打ち壊し幅広く活躍したその活動の全貌に迫る
《痛ましき腕》1936年/1949年 川崎市岡本太郎美術館蔵
第二次世界大戦が勃発し、日本に帰国した太郎は中国で4年にわたる軍務と俘虜生活を送ることとなった。第2章「創造の孤独—日本の文化を挑発する—」では、復員後の彼の精力的な活動を振り返る。対立する要素を矛盾したまま共存させる「対極主義」を掲げて前衛芸術運動を始めた太郎は、芸術だけでなく執筆も盛んに行った。

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