2023年11月13日 12:00
GACKT&二階堂ふみ主演『翔んで埼玉』続編はよくぞここまで!のバカバカしさ【おとなの映画ガイド】
今回は埼玉勢のキャラクターはそのままに、監督武内英樹、脚本徳永友一、プロデューサー若松央樹のチームがオリジナル・ストーリーを作り出した。
メイキング関連の記事をいろいろ読むと、わりといい加減、というか、いきあたりばったりなところがあったようだが、それが逆に効果的にはたらいた。悪ノリをどんどん形にしていく、作り手たちのそのノリに圧倒される。
監督たちは最初、白浜がある和歌山を中心に考えていた。でも、シナハン(台本を書くための取材)の段階で、どんどん浮かび上がってきたのが滋賀。大阪や京都からディスられがちなポジションに、埼玉と似た境遇を感じたという。確かに。NHKで放送しているガイド番組「“いけず”な京都旅」とかを見ていると、MCを務める滋賀出身の西川貴教が、京都人に結構イジられ、リアクションもやや自虐的だったりで、何となくそれはわかる。
実は、前作の大ヒットで、全国各地から「ディスってほしい」とのオファーが大量に来たそうだ。滋賀の窓口であるフィルムコミッションが一番熱心だった。ここならどれだけディスっても怒られないだろう、と踏んだらしい。
そんなこんなで、滋賀県人なら知っている交通標識「とびだしとび太」