くらし情報『いまだからこその『勧進帳』体験を アップデートされたキノカブ版『勧進帳』本日開幕』

2023年9月1日 12:00

いまだからこその『勧進帳』体験を アップデートされたキノカブ版『勧進帳』本日開幕

東京芸術劇場 Presents 木ノ下歌舞伎『勧進帳』メインビジュアル


木ノ下歌舞伎による『勧進帳』が、まもなく初日を迎える。2010年に初演、2016年に再創作され、パリ、ポンピドゥ・センターでの公演も成功させた、あの刺激的な舞台が、さらに力強くアップデートされて戻ってくる。

『勧進帳』といえば、歌舞伎を代表する人気演目。兄である源頼朝に謀反の疑いをかけられた源義経が、弁慶らとともに山伏に扮して奥州へ向かうも、安宅の関にて関守の富樫に止められ、押し問答となる。重厚かつ緊迫感あふれる台詞の応酬、弁慶の飛び六方など、見どころにあふれた古典作品だけれど、木ノ下歌舞伎はこれを実に鮮やかに、またスタイリッシュに、現代の舞台に蘇らせ、歌舞伎に親しみのない人々をも夢中にさせる。

関所という場で展開される忠義の物語を、あらゆる“境界線”をテーマに据えた、いまの私たちのドラマとして表現したキノカブ版『勧進帳』。全台詞が現代語で語られたり、弁慶役が屈強なアメリカ出身の演者だったり、富樫が皆で宴会をしようとコンビニで買い物して登場したりするのに驚かされながら、知らず知らずのうちに古典の名作のパワーを実感させられているようにも思える。

数々の歌舞伎の演目を現代的な解釈をもって大胆に読み解き、古典作品の可能性をぐいぐいと拡げてきた木ノ下歌舞伎。

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