くらし情報『「PFFアワード2021」グランプリは与那国が舞台の『ばちらぬん』、各賞とも女性監督が躍進』

2021年9月24日 20:15

「PFFアワード2021」グランプリは与那国が舞台の『ばちらぬん』、各賞とも女性監督が躍進

「PFFアワード2021」グランプリは与那国が舞台の『ばちらぬん』、各賞とも女性監督が躍進


新人監督の登竜門として名高い第43回『PFF(ぴあフィルムフェスティバル)』が開催中の国立映画アーカイブにて9月24日、「PFFアワード2021」表彰式が行われ、東盛あいか監督の『ばちらぬん』が見事グランプリに輝いた。また、準グランプリ、審査員特別賞(3作品中2作品)、エンタテインメント賞(ホリプロ賞)、映画ファン賞(ぴあニスト賞)、観客賞を女性監督が独占し、例年以上の躍進を印象付けた。

新しい才能の発見と育成、新しい映画の環境づくりをテーマに1977年にスタートした自主映画のコンペティションをメインプログラムとした映画祭。第43回を迎える今年は、PFF アワードに489本の応募があり、18作品が入選。最終審査員として、池松壮亮(俳優)をはじめ、今泉力哉(映画監督)、柴崎友香(作家)、岨手由貴子(映画監督)、高田亮(脚本家)が審査にあたった。

『ばちらぬん』は与那国の持つ記憶や文化を、沖縄県出身の監督の個人的経験に重ねた実験作。タイトルは「忘れない」という意味の与那国の言葉。変化する島の様子や、消滅危機言語の島言葉をめぐる“人と土地”の物語はコロナ禍の影響で、当初企画されたフィクション映画としての撮影が断念され、結果的にフィクションやドキュメンタリーの枠を超えた感性あふれる一作となった。

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