2021年9月24日 20:15
「PFFアワード2021」グランプリは与那国が舞台の『ばちらぬん』、各賞とも女性監督が躍進
グランプリに輝いた東盛監督は「映画だったら、『つながりたい』という思いを未来に運べるんじゃないかと思った」と作品への思いをコメント。監督に加えて、主演も務め「自分の不甲斐なさに、気持ちがそがれる日々だった」というが、「映画が完成し、皆さんに見てもらえたのは、本当にうれしく思います」と喜びの声をあげていた。
プレゼンターを務めた池松は「すばらしい作品に出会えた」と断言し、「私たちは短い人生にとらわれがちですが、この作品は『人間はもっと精神の歴史の上を歩いている』ことを当たり前のようにわかっている。言葉にならない何かを、映像でつかみ取ろうとする意志の強さと、技術的なバランスに感銘を受けた」と魅力を語った。
第43回を迎えた今年は、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染予防を徹底して開催。客席の稼働率は50%に制限されたが、期間中は約3400人が会場に来場した。コンペティション「PFFアワード2021」をはじめ、第27回PFFスカラシップ作品『裸足で鳴らしてみせろ』完成披露上映、世界が注目するタイのアート系監督ナワポン・タムロンラタリナットにフォーカスした特集や、ピーター・バラカン氏がナビゲートする映画と音楽シリーズ「ブラック&ブラック」