2021年11月12日 21:00
地球の守護者なのに映画スター!? マーベル最新作『エターナルズ』のキャラクターは個性派揃い
と説明する。
コミカルで破天荒なキャラクターでありながら、実は仲間想い、家族想いのキンゴは観客が絶対に好きになる男だろう。緊迫感のあるシーンと熾烈なアクション満載の本作の中で、キンゴの明るいキャラクターは絶妙なバランスを映画にもたらしている。公開して間もないため多くは明かせないが、そんなキンゴも物語の後半では危機の中で悩み、迷い、自らの進むべき道を模索することになる。
マーベル作品は友情や仲間、チーム、実際の親子のドラマを数多く描いてきたが、本作は血のつながらない“家族的な”仲間の葛藤やつながりを壮大なスケールで描いている。約150分の上映時間の中で10人のドラマが丁寧に描かれ、映画を観終わる頃には全員の存在をしっかりと把握して、その個性や能力が記憶に残るつくりになっているのも驚きだ。
エターナルズは人間ではない。自作のスーツがなくても空を飛び、ハンマーがなくても巨大な岩を砕く。
彼らの登場によってマーベル・スタジオ映画は新たな次元とスケールに突入した。しかし、この映画を観た人はおそらく壮大なスケールとは関係なく、10人のエターナルズに“親近感”を抱くことになるだろう。地球の守護者でインド映画のスター、ジャングルの奥地でひっそりと暮らす謎の男、料理上手で誰よりも心優しい怪力男……観れば観るほど驚きがある、観ると必ず好きなキャラクターに出会える。