“配達員”森田剛が海辺の町で醸し出す不穏な空気 『台風23号』開幕
と語る。W主演を務める間宮とは初共演となるが、森田は間宮について「稽古に取り組む姿勢や、すぐできちゃう感じを見て『この野郎、いいなぁ』と思いました」と称える。
間宮は森田の言葉に「ありがとうございます。ほとんどのことは嬉しかったんですけど、『すぐできちゃう』っていうのだけはやめてもらっていいですか(苦笑)?」と困惑しつつ「剛さんは、いろんな人から全然しゃべらない人だと聞いていて、でも赤堀さんとの食事会で『全然そんなことないよ』といろいろしゃべってくださって、昨日も通しの前にロビーのところでスタッフさんと円になってしゃべっていたりして、そこは印象が変わったかもしれません。稽古で見ていると、最初は(ベンチに)座っているだけのところから、一気にその人の奥行きを感じさせてくれて、森田剛という人は役者として底知れない魅力があるなと再認識しました。毎日、同じシーンをやっても、一度も同じことが起こらないで、いろんな模様が変わっていくので一緒にやっていて面白いです」と笑顔を見せた。
赤堀は物語について「この作品だけでなく、毎回そうですが、市井の人たち、生活者と同じ目線で物語を紡ぎたい」と語り、森田も「ある町の人々が一生懸命、生きている姿を見て、元気を出してもらって、『生きよう』と思ってもらえたら」