くらし情報『アンリ・マティス初期の傑作《豪奢、静寂、逸楽》が初来日『マティス展』4月27日より開催』

2023年4月21日 11:30

アンリ・マティス初期の傑作《豪奢、静寂、逸楽》が初来日『マティス展』4月27日より開催

アンリ・マティス 《豪奢、静寂、逸楽》 1904年ポンピドゥー・センター/国立近代美術館 Centre Pompidou, Paris, Musée national d’art moderne-Centre de création industrielle


20世紀芸術の巨匠アンリ・マティスの大回顧展が、4月27日(木)から8月20日(日)まで、上野の東京都美術館で開催される。世界最大規模のマティス・コレクションを誇るパリのポンピドゥー・センターの全面協力を得た同展は、日本では約20年ぶりとなる大規模な回顧展だ。

北フランスで生まれ、パリの国立美術学校で学ぶも、伝統的な絵画から脱するべく模索を続けたマティス (1869 ‒1954)は、1905年に友人画家らとともに発表した大胆な色彩と激しい筆致の作品で「フォーヴィスム(野獣派)」のリーダーと目される。その後、キュビスムなどの影響から、パリで抽象化の実験に取り組むが、1920年代には、光あふれる南仏ニースへと移住。色彩と形の新たな調和と均衡を求めた彼は、裸婦像や室内画、静物画など様々なジャンルの作品を通じて、さらに絵画の革新を推し進めていく。最晩年には、自身の創作の集大成となる南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂のプロジェクトに取り組んでいる。

同展は、フォーヴィスムへと向かう模索の時代から最晩年へと至るマティスの各時代を、ポンピドゥー・センターの約150点の名品によって丁寧に紹介する展覧会だ。

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