くらし情報『激動の20世紀を生き抜いた画家・猪熊弦一郎の多岐にわたる活動を展観『生誕 120 年 猪熊弦一郎展』9月17日より開催』

2022年9月2日 12:00

激動の20世紀を生き抜いた画家・猪熊弦一郎の多岐にわたる活動を展観『生誕 120 年 猪熊弦一郎展』9月17日より開催

猪熊弦一郎《顔 80》1989 年 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 ©The MIMOCA Foundation


20世紀日本を代表する画家・猪熊弦一郎の生誕120年を記念する展覧会が、9月17日(土)から11月6日(日)まで、神奈川県の横須賀美術館で開催される。少年時代を過ごした香川県丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の協力のもと、約70年に及ぶ創作活動を振り返り展観する。

1902年に生まれ、1993年に亡くなった猪熊は、まさに激動の20世紀を生き抜いた画家だ。
東京美術学校で藤島武二に師事し、具象的な洋画を発表して帝展で活躍。1936年には、新芸術の確立を目指す有志らと「新制作派協会」を結成する。1938 年に渡仏し、マティスやピカソらと交流するも、第二次世界大戦勃発後は、先輩画家の藤田嗣治らとともに帰国。戦中は、作戦記録画の制作にも携わった。

戦後の猪熊は、三越の包装紙のデザインや、慶應義塾大学や上野駅の壁画を手がけるなど、社会との関わりを強めていく。
1955年、53歳で再渡仏を決意するが、途中で立ち寄ったニューヨークに魅せられると、アトリエを設け、20年にわたって同地で活躍。健康上の理由から帰国するも、以後は温暖なハワイと日本を拠点に精力的な活動を続けた。

同展は、こうした猪熊の各時代の作品を丁寧に紹介し、その画風の展開を明らかにするものだ。

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