2022年12月15日 10:00
寛一郎、初舞台『カスパー』でウィル・タケットとタッグ。謎多き孤児を描く問題作に「人生を省みることになるかも」
外界や他人との接触がまったくなかったカスパーが保護され、“ことば”の意味を知り、文明社会に突然放り込まれていく中で、カスパーは何と出会い、どこへ向かい、そして何を手に入れ、何を失うのかを、身体表現を駆使した演出で作り上げていく。
言葉を通じて他者との関係性を形作り、社会生活を営むことが当たり前の人間世界にあって、その根本から考えさせられる本作。この戯曲が描くテーマに惹かれて舞台に初挑戦することにしたと話す寛一郎が、名匠ウィル・タケットとのタッグでどのような世界を魅せてくれるのか、期待が高まる。
【寛一郎 コメント全文】
まず台本が非常に興味深く、そして面白かったです。作家が描いている「言葉」というものの認識の深さ、それを反芻して、言語から身の回りの事象を捉えていくという、作家の視点がとても印象深い作品だと思い、この題材を、この作品を演ってみたい、と純粋に思いました。舞台に立つことはこの台本と出会うまで全く考えていませんでしたが、とにかくこの作品を演ってみたいと思いました。まず作品があって、それが舞台のための戯曲だったということです。
初めて舞台で演じるにしてはハードルが高い作品かもしれないので、楽しみであると同時に、もちろん不安も感じています(笑)。