若手ミュージカル俳優の登竜門であり名曲の宝庫 ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』本日開幕
2001年にフランスで生まれ、日本では2010年にまず宝塚歌劇団が初演、2011年には宝塚版と同じ小池修一郎の潤色・演出による男女混合キャスト版が誕生し、両バージョンともたびたび再演されている『ロミオ&ジュリエット』。その男女混合版の3年振り6度目となる公演が、本日5月16日(木) に東京・新国立劇場 中劇場で開幕する。
人気の秘密は、まずはジェラール・プレスギュルヴィックによる躍動感あふれる音楽。ロミオ、ベンヴォーリオ、マキューシオが若さを爆発させる《世界の王》、ロミオのソロ《僕は怖い》、ロミオとジュリエットの出会いのデュエット《天使の歌が聞こえる》、ふたりが愛を誓う《エメ》など、ミュージカルコンサートで取り上げられることも多い名曲の宝庫だ。
もうひとつは、上演の度に次世代の若手が配されるキャスティング。2011年の初演時には、当時若手ミュージカル俳優の筆頭株だった城田優と山崎育三郎がロミオ役を、そしてオーディションで選ばれた無名の新人、昆夏美とフランク莉奈がジュリエット役を務めた。ほかにも浦井健治や平方元基らが出演していたことから、本作はミュージカル俳優の登竜門的存在に。その後は古川雄大、柿澤勇人、甲斐翔真らがロミオを、清水くるみ、生田絵梨花、木下晴香、葵わかならがジュリエットを演じ、登竜門の座を揺るぎないものとしてきた。