くらし情報『練り上げてきた片岡仁左衛門の碇知盛、ついに見納め。歌舞伎座『二月大歌舞伎』『三月大歌舞伎』出演』

2022年2月1日 14:00

練り上げてきた片岡仁左衛門の碇知盛、ついに見納め。歌舞伎座『二月大歌舞伎』『三月大歌舞伎』出演

ですからこの狂言には愛着を感じております」と語る。

物語を重視する大阪と、役者の見せ方を大事にする東京と、双方のやり方をミックスして知盛を描いてきたという。大物浦の瀕死の知盛が、自身に刺さった矢を抜き、その血で喉を潤す場面も凄まじい。

練り上げてきた片岡仁左衛門の碇知盛、ついに見納め。歌舞伎座『二月大歌舞伎』『三月大歌舞伎』出演

『義経千本桜 渡海屋・大物浦』(H29.3歌舞伎座)銀平実は知盛=片岡仁左衛門(C)松竹
「これは東京の先輩方はなさらない、河内屋のおじさんはなさっています。薙刀を舐める型もあり、どちらかにしようと思っています。壮絶な雰囲気を何とか出したいですね」。

東西をミックスした、いわば「仁左衛門型」の知盛だ。

「今回で消えるかもしれませんから、せいぜいよく見といてください(笑)。
こればっかりはなさる人が(どの型で勤めるか)選ぶことなので、こちらの方から売り込むものではないんです。(仁左衛門型で)勤めたいと言ってくれる方が現れればもちろん伝えようと思います」。『三月大歌舞伎』で勤める『河内山』の河内山宗俊についても触れた。

「これも好きな狂言です。私が勤めるときは必ず『質見世』の場から上演することにしているんですね。そうでないと初めてご覧になるお客様には、台詞だけでは何が起きているのかわからないと思いますので」。

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