2021年5月24日 18:00
髙橋颯が思う自分らしさ「弱い自分を認められないのは、自分を信じすぎているから」
個があって集団があるんだということに、いろんな人と向き合って、自分と向き合う中で気づきはじめて。そういうことを伝えられるように、本番に向けて自分の中にあるものを磨いていきたいなと思っています。
――何か自分らしさを抑圧されているように感じていた時期があったということですか?
学生のときは常々感じていました。あの頃は世界が狭くて、教室の中がすべてだと思っていたので。声も小さかったし、シャイというのもあって、自分の考えていることを発言もできなかったですし、クラスにもなじめなくて。
思春期と言ったらそれまでなんですけどね。感性が鋭すぎて情緒が安定しないというか。でも自分のプライドのせいか、落ち込んでも誰にも頼れない。
人前で落ち込む姿を見せておいて、次の日になったらけろっと笑顔でやってくるということができなかったんですよ、勇気がなかったから。今思えば、たかだが30人の社会で何を悩んでいたんだろうと思うんですけど。そういう抑圧は確かに感じていましたね。
――そういう自分も自分らしさだと受け入れられるようになったのはいつ頃ですか。
いまだに受け入れられていないです(笑)。基本的に、できない自分を認められないんですよ。