「自分たちの夢がずっと叶っていく対バンツアー」Kroi内田をフィーチャーした新曲も披露したNulbarichを迎えた大阪の饗宴【大阪公演ライブレポート】
その宣言通り、内田のボーカルとキーボードの千葉大樹が歌うボコーダーVoがファンキーに絡み合う「Balmy Life」を皮切りに、「Network」→「HORN」と、圧倒的な演奏力で作り出すジャズファンクなリズムで観客を踊らせていく。
色鮮やかな内田の歌声、長谷部悠生のギター、関将典のベース、益田英知のドラム、千葉のキーボード。それらすべてから作り出される躍動感あふれるリズムから、コロナ禍以降、着実にライブ経験を重ねてきたライブバンドとしての喜びとプライドがほとばしる。
「今回の対バンツアーは自分たちの夢がずっと叶っていくツアーなんですよ。Nulbarichなんて学生の頃に聴いてたし(そんなアーティストと対バンなんて)、ヤバくない?」
嬉しそうに語る内田に、メンバー全員が口々に「ヤバいよね」と興奮気味に同調する。あの瞬間の5人の表情は、2024年1月20日に初の日本武道館でのワンマン公演を控えている上り調子のバンドのそれではなく、純粋な“音楽少年”の輝く笑顔だったと思う。
そんな“音楽少年”たちの音楽に対する愛と絶え間ない探究心も、Kroiというバンドの本領だ。