「自分たちの夢がずっと叶っていく対バンツアー」Kroi内田をフィーチャーした新曲も披露したNulbarichを迎えた大阪の饗宴【大阪公演ライブレポート】
赤い照明だけが妖しくステージを照らした「Funky GUNSLINGER」→「侵攻」→「Never Ending Story」と続くディープなゾーンは、まさにそれを象徴する見どころ場面のひとつだった。あの深淵な世界をさらりと披露して見せる演奏力の高さと、音楽的なレンジの広さ。あれこそが、Kroiが彼らと同世代のオーディエンスだけでなく、彼らよりもずっと上の世代の音楽ファンの心もガッチリと掴んでいる最大の理由だろう。だからこそこの日の競演相手、Kroiにとって憧れの存在である大先輩のNulbarichも、この日の対バンに特別な思いで挑んだ模様。
「今日のNulbarichのメンバー構成(ツインギターのスタイル)、今日が初らしいよ。レアパターン」と、ギターの長谷部が嬉しそうに話すと、「俺らのために?」と内田も笑顔で驚く。この日のNulbarichとKroiのように、世代もキャリアもジャンルも関係なく共に同じ土俵に立ち、切磋琢磨し讃えあうことができるのも“音楽”の面白さであり、醍醐味だ。
「Astral Sonar」→「selva」と、ディープなKroiワールドを濃密な演奏でガッツリと聴かせた後は、「Small World」