2024年3月25日 21:00
森 大翔が“進化”した姿を見せた 2ndツアー『愛来』最終公演のオフィシャルレポート到着
ここで森は、開演前にフロアから巻き起こったコールについて触れた上で、「僕の心も1週間前からあんな感じだった」と胸の内の高揚と歓びを伝えた。そして、「みんな、森 大翔のブルースは聴きたいか!」というお決まりの呼びかけから「オテテツナイデ」へ。グッと重心を下げたヘビーなバンドアンサンブルの中、森が奏でるブルージーなギターが豊かな響きをもって轟く。間奏では、メンバー紹介を兼ねたソロ回しが展開され、最後は森がとびっきり鮮烈なプレイを炸裂させる。
続けて、サポートギタリストのGenTiによる深いサスティンが効いたドリーミーなプレイに導かれる形で「台風の目」へ。原曲は大胆にストリングスをフィーチャーした曲だが、今回のライブでは激烈なバンドサウンドを全面的に打ち出した痛快なアレンジだ。何度も繰り返されるバンドのキメの狭間に轟く森の超絶ギタープレイは本当に圧巻で、また、ラストのシャウトにも似た渾身の歌声の並々ならぬ気迫に思わず息を呑んだ。
アコースティックギターに持ち替え披露した「歌になりたい」では、最後の《この歌が届くといいな》という森の歌を受けて、フロアから温かな拍手が巻き起こった。
ワンマンライブの会場としては今回が最大規模であるが、一人ひとりの観客との親密な距離感、お互いのコミュニケーションの精度は不変である。