くらし情報『手塚治虫『火の鳥』を生命論の視点から読み解く展覧会が25年3月に六本木で開催 企画・監修は生物学者の福岡伸一』

手塚治虫『火の鳥』を生命論の視点から読み解く展覧会が25年3月に六本木で開催 企画・監修は生物学者の福岡伸一

■福岡伸一(企画・監修)コメント
手塚治虫のライフワーク『火の鳥』。テーマは「生きること、死ぬことの意味は何か」。人間にとって最も深遠な問いです。全編にわたって不死鳥“火の鳥”が登場し、生に執着する人間を翻弄しながら物語を動かします。そこでは、あらゆる生命が常に姿と形を変えながら、連綿と受け継がれていく輪廻転生の生命観、汎神論的な世界観が示されます。これは、生命が絶えず自らの破壊と創造を繰り返しながら、エントロピー増大の法則に抗い続けている「動的平衡(どうてきへいこう)」であるとする私の生命論とぴたりと重なります。
本展の狙いは、動的平衡の視点から火の鳥の意味を読み解くことにあります。そして、手塚治虫が描くことを約束しながら果せなかった物語の結末を想像してみたいと思います。
ぜひご期待ください。

<開催概要>
『手塚治虫「火の鳥」展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-』
2025年3月7日(金)~5月25日(日)、東京シティビューにて開催
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