2021年10月22日 12:00
ミントン、ガレ、ドーム兄弟、ティファニーなどの名品も! 『プダペスト国立工芸美術館名品展』パナソニック汐留美術館にて開催中
ハンガリージョルナイ陶磁器製造所 デザイン:ヤーノシュ・バッハ《蔓花図フリースタイル-建築用陶器》
アール・ヌーヴォーが植物の有機的な動きを文様にした一方で、植物を用いながらも直線的、幾何学的な様式に発展させたのが、ドイツ語圏で発展したユーゲントシュティールだ。
「第5章もうひとつのアール・ヌーヴォー -ユーゲントシュティール」では、アール・ヌーヴォーとは趣きが異なる様式を紹介する。
(左) 《樹文花器》ビレロイ&ボッホ製陶所 1903年 (右)ビレロイ&ボッホ製陶所デザイン:ヨーゼフ・マリア・オルブリッヒ《オルガ・ブラウエ食器セット》 1906年頃
日本の影響を強く受けて生まれたアール・ヌーヴォーに続く様式がアール・デコだ。最終章となる「第6章アール・デコとジャポニスム」では、このアール・デコ様式も日本の影響を受けていることをガラス器などから検証していく。
(左)フランスドーム兄弟《フローティングペイント鉢》1925〜1930年(中)フランス ガブリエル・アルジー=ルソー《蝶文鉢》1915年(右)フランスドーム兄弟《金箔付花瓶》1925〜1930年
本展は約170件の作品をもって19世紀から20世紀までのヨーロッパ工芸における日本の影響を辿ることができる貴重な展覧会。