宝塚星組、10年ぶり「めぐり会いは再び」東京公演が開幕　礼真琴の魅力全開レビューと共に

さらに、今公演で退団する天寿光希や音波みのりなど、1作目からずっと同じ役で出演している者もいて、シリーズのファンには懐かしいだろう。2作目で初々しい15歳の少年ルーチェを好演した礼が、24歳の悩める青年になった彼を新たにどう造形するかも見どころだ。

オルゴン伯爵家の次男ルーチェは、大学卒業後も定職に就かず、友人レグルス（瀬央ゆりあ）の小さな探偵事務所を手伝っていたが、ガールフレンドのアンジェリーク（舞空瞳）との仲も思うように進まず、悩みは尽きない。そこへ、王家に伝わる秘宝、一角獣の聖杯を守ってほしいという奇妙な依頼が舞い込んでくる。ルーチェたちは捜査を始めるが……。

後半の『Gran Cantante!!』は、“素晴らしい歌い手”を意味するスペイン語をタイトルにしたエネルギッシュなショーで、作・演出は藤井大介。ダンスの実力に加え、抜群の歌唱力を誇る、まさに素晴らしい歌い手の礼真琴が、星組メンバーを率いて、スペインの伝統的な祭りをテーマに、スペインゆかりの名曲の数々を披露する。スパニッシュダンスの見せ場もあり、礼真琴の魅力全開のステージだ。

なお、7月24日(日)の千秋楽には、全国の映画館でライブ中継が行なわれ、動画配信サービス「タカラヅカ・オン・デマンド」