2024年5月21日 10:30
劇団アンパサンドの新作公演は『歩かなくても棒に当たる』 松尾スズキ、山内ケンジの推薦コメントが到着
しょうもない。しょうもないことをとにかく真剣にやっておる。それがおもしろいと思った。
そしてしつこい。しょうもないことを真剣にしつこくやる。
これを下手な役者がやったら大変なことになるのだが、アンパサンドのドラマツルギー?を、会得した上手な俳優がやるので、どんどんそのしつこさがほしくなる。
そのうちこの芝居に出ている俳優が、うらやましくなった。
自分には、このしつこさの世界に身を投げ出す体力が、もう、まるでないからだ。
そういう意味では、アンパサンドは、わたしにとってある種の青春なのかもしれない。
その日のうちに宮藤に連絡した。
宮藤もそっこう観に行った。自転車で。
「すごいっすね」
とのことだった。きっと宮藤だってなんらかの青春をそこに感じたに違いない。
しょうもなくて真剣でしつこくて、なんだか、甘酸っぱいのだ。
■山内ケンジ(城山羊の会)コメント
最初は、分かる人にだけわかればいいのです、こっそり好きなことをやってますんでよろしかったらどうぞみたいな人かと思っていたのだが、毎回観る度にやりたいことが鮮明になってゆき、これでいいんだ、私はこれなんだ、見て、今見て、なんか文句ある?文句あっても私はこれだから!と謳い上げ、まるで全ての保守性を批判しているかのような日本演劇界随⼀のダダイスト安藤奎である。