2024年1月25日 18:00
a flood of circle、ツーマンライブでLiSAと「シャンプーソング」をセッション【ライブレポート】
鋭いアオキテツ(Gt)のフレーズ、HISAYO(Ba)と渡邊一丘(Ds)のリズム隊もうねりを上げ、色っぽい佐々木のヴォーカルが絡み合う。ロックバンドたるもの、いつでも臨戦態勢ではあろうが、その強靭さをガツンと見せつけるのだ。
「かかってこい!」という佐々木の挑発に観客も負けてなるものかといきり立って拳と声を上げた「Dancing Zombiez」から攻め手は緩めないと言わんばかりに「ゴールド・ディガーズ」という流れもド迫力。空間を切り裂くようなサウンド、その合間から流れ出るグルーヴ。そんな空気の中で放たれた「如何様師のバラード」は佐々木が「ロックンロールやるぞ!」と客席へ飛び込んでフロアを練り歩きながら歌い叫んだこともあって、呆気にとられた人もいたはずだが、そんなことは関係ない。すべてを巻き込んでこそ、求めている光景が広がっていくのだろう。
そんなイカれた状況から削ぎ落としたアレンジが秀逸だった「オーロラソング」、ミドルテンポな「月面のプール」へと繋いでいったが、ゆったりとしたナンバーになってもテンション感が落ちないのはフラッドの強み。エッジの効いた音作り、鮮烈な歌声にドキドキさせられてしまい、鼓動は常に高まったままなのだ。