2022年4月14日 12:00
セザンヌの作品を起点に、現代の写真作品と絵画との関係を問う『写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策』開催
アーティゾン美術館が年1回、「創造の体感」を体現する展覧会として企画している、石橋財団コレクションと現代美術家の共演「ジャム・セッション」。その第3弾となる展覧会『石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画−セザンヌより 柴田敏雄と鈴木理策』が4月29日(金)より開催される。
日本各地のダムやコンクリート擁壁などの構造物のある風景を大型カメラで撮影する柴田敏雄と、一貫して「見ること」への問題意識に基づき、熊野、サント=ヴィクトワール山、桜、雪、花、ポートレート、水面等のテーマをもって撮影する鈴木理策。両作家の写真作品には、人間がものを見て表現するという、近代絵画に共通する造形思考が感じられる。
「ジャム・セッション」の第3弾となる同展は、両作家がその活動の初期より関心を寄せ続けていたポール・セザンヌの作品を起点に、現代の写真作品と絵画の関係を問う試み。
セザンヌのほか、柴田は藤島武二やアンリ・マティス、ピート・モンドリアン、鈴木はギュスターヴ・クールベやクロード・モネ、ピエール・ボナールといった絵画の視点を織り交ぜた「写真」を、柴田・鈴木両名の新作・未発表作品約130点を含む約240点と、石橋財団コレクションより約40点、計280点を超える作品で構成する。