2023年11月14日 17:00
中村獅童「超歌舞伎」歌舞伎座初登場で「一度ピリオド」 次男・夏幹の初お目見得も
会見で、獅童は「重たく受け止めてほしくないですが」と切り出し、夏幹君について「生まれながらに、両手の小指が欠損している状態」だと説明。本人の「歌舞伎をやりたい」という思いを尊重しつつ、表舞台に立つ以上は「指がないというのは、隠せないこと」と語り、「歌舞伎役者をやらせるべきなのか、この問題を公表するべきかも含めて、妻と話し合った。どちらが正しいか分かりません」と葛藤を明かした。
それでも「明るく生き抜こうとする夏幹の姿に、僕自身も成長し強くなれた。その日々の積み重ねが、公表につながった。ひとつの個性として受け入れられ、どんよりした時代を、少しでも明るくする道しるべのような存在になってもらいたい」と希望を託し、同時に「海外にはチャレンジドという言葉があるように、かわいそうとか、感動的に捉えてほしいとか、そういうことでは一切ない。同情されたくないですし、普通に温かく接してほしい」と思いを訴えかけた。
「生まれたときからの状態なので、本人に(チャレンジドだという)認識はないと思います。学校に通い始めると、きっと他の子と違うと気づくときが来て、悲しみや苦しみを味わうこともあるかもしれないが、役者にとってはそれが最大の武器になる。