『ゲーム・オブ・スローンズ』製作総指揮コンビが来日、『キングダム』原作者の原泰久氏と鼎談
と大いにうなずく。『ゲーム・オブ・スローンズ』の魅力は「誰が主人公か分からない。そんな脚本の作りがものすごく斬新で、予想を裏切る展開の連続」だと言い、「第一章である主要人物が死んだとき“君が主人公じゃないのか”って(笑)。それで心をつかまれて。群像劇だが混乱がなく、どのキャラクターのドラマも良く計算されている」と分析した。
紀元前中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の秦の始皇帝)の数奇な運命をダイナミックに描く『キングダム』。今年4月に実写映画が公開され、国内興収56億円を記録。現時点で、今年公開された実写邦画No.1ヒットとなっている。
「実は脚本を練る段階から、スタッフの皆さんに『ゲーム・オブ・スローンズ』を観ておいてくださいと伝えた。架空だけど、歴史劇としての説得力を生み出す参考にしてほしくて」(原氏)
鼎談の席では、『キングダム』の予告編も上映され、「群衆シーンの撮影が大変だったことは容易に想像できます。特に馬を使ったシーンは大変です。ビジュアルも精緻に作り込まれているし、俳優たちの表情も豊かですね。いくら予算を投じても、観客が登場人物に感情移入できなければ、意味がありませんから」