【PFF開催直前!入選監督対談】史上最年少14歳で入選、ひがし沙優監督×犬童一心監督
ひがしさんが僕の年齢になる頃には映画はどうなってるんだろう……。あと50年先だけど(笑)。
――では、犬童監督からも上映作品について。
犬童『気分を変えて?』は、70年代の後半の日本のティーンエイジャーにとって、日本がどういう風に見えていたかがよく映っていると思う。この映画は1978年のキャンディーズの解散の日が舞台になってるんだけど、その10年前の1968年は70年安保闘争とベトナム反戦運動がピークに来てた。そのあとに連合赤軍事件とかがあって、政治離れが進んだ果てに78年になる。ベトナム反戦運動の代わりがキャンディーズの解散になって、時代が変わったということがテーマになっている映画です。
――ひがし監督の次回作も楽しみですね。
犬童次の映画は、いつ作るんですか?
ひがし今、作っている最中です。次の映画は『気分を変えて?』と似たところもあるんですけど、映画を作る話なんです。ネット配信の映画講座を見た女の子が映画を作りたいと思い立って、その講座で教えられた手順で映画を作っていくと……というお話です。
――それはぜひ来年のPFFに出品してもらいましょう(笑)。犬童監督からPFF入選の先輩として、何かアドバイスはありますか?
犬童表彰式に参加するなら、今回入選した作品の中で気に入った映画があったら、作り手の人と会っておいたほうが良いよ。