くらし情報『『スーラージュと森田子龍』兵庫県立美術館で 「画家」と「書家」の出会いと交流を約50点で紐解く』

2024年3月11日 11:30

『スーラージュと森田子龍』兵庫県立美術館で 「画家」と「書家」の出会いと交流を約50点で紐解く

森田子龍(左)とスーラージュ(中央)1963年、パリにて


フランスのアヴェロン県と兵庫県との20年をこえる友好提携を記念し、アヴェロン出身の画家ピエール・スーラージュ(1919-2022)と兵庫出身の書家・森田子龍(1912-1998)の交流に焦点をあてた展覧会が、3月16日(土)から5月19日(日)まで、神戸市の兵庫県立美術館で開催される。
スーラージュは、第二次世界大戦後のパリにあって、黄土色や褐色の地色に灰色や黒のダイナミックな線で構成した作品で評価を高めた抽象画家。1970年代末からは、ひたむきに「黒」を探求し、大きな刷毛で厚く塗った黒の色面に溝を施すことで、微妙な光や反映を生み出す作品を制作し続けた。
一方、森田子龍は、新しい書のあり方を探求すべく、同志とともに前衛書グループ「墨人会」を結成し、戦後日本の前衛書運動を牽引した書家。1950年代から60年代にかけては海外にも積極的に進出し、造形芸術としての前衛書を世界に広めた。
画家と書家のふたり展は意外な組み合わせに感じられるかもしれないが、戦後まもない時期には、海外の抽象画と日本の前衛書には、国境やジャンルを超えて互いに共感するところがあったという。1951年に森田が創刊した書芸術総合誌『墨美』でも、欧米の抽象絵画が積極的に紹介されており、森田自身もモノクロームの作品を描く画家たちのことを「白黒の仲間」

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