『マティス展』展示の模様をレポート! 油彩・彫刻・切り紙絵など約150点がポンピドゥー・センターから来日
シリーズより1947年 ポンピドゥー・センター/国立近代美術館蔵
そして、展覧会の最後でクライマックスとなるのが8章「ヴァンス・ロザリオ礼拝堂 1948–1951」だ。マティスはヴァンスにある小さな礼拝堂のために、設計や装飾、家具、衣装などを手掛け、色彩と光にあふれた理想の空間を作り出した。この章では撮り下ろした4K映像とともに、マティスが残したドローイングなどを展示する。ロザリオ礼拝堂はステンドグラスの光が照らす空間が見どころ。映像はその魅力をしっかりと伝えている。
左:上祭服[正面のマケット、実現せず]1950-52年右:ヴァンス礼拝堂、ファサード円形装飾《母子像》(デッサン)1951年カトー=カンブレジ・マティス美術館蔵
ロザリオ礼拝堂 堂内(C)NHK
ロザリオ礼拝堂 堂内(C)NHK
変遷を続けたマティスの芸術を豊富な作品とともにたどることができる展覧会。この機会を逃さず美術館に足を運んでみよう。
取材・文:浦島茂世
<開催情報>
『マティス展』
2023年4月27日(木)~8月20日(日)、東京都美術館にて開催
https://matisse2023.exhibit.jp/
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