2023年3月13日 12:40
GRAPEVINE、再現ツアー『another sky』最終公演オフィシャルレポート「趣向凝らして逆からやってみました」
こうして12曲が鳴らされた1時間は終幕。ラストナンバーでしか有り得ないと感じて想う「マリーのサウンドトラック」だが、アルバムではオープニングナンバー。こんな荘厳なナンバーで幕を開けていたアルバムだったのかと衝撃を受けてしまったし、再度『another sky』を頭から通して聴きたい。そう今日のライブの逆再生として。それにしても、逆再生での再現ライブという発想は素晴らしすぎる。
本編ラストナンバーは「Our Song」
第二部として最初に鳴らされたのは、「Big tree song」。じゃぶじゃぶという水の音がサンプリングされてリフレインされる。先程までのコンセプトな世界とはまた違う世界であり、水の音の効果もあるのか、心身が浄化されていく。
中盤のハンドクラップのパートでは、観客全員でクラップハンドをする。拓けていく快感で満ち溢れていた。現時点では最新アルバムである『新しい果実』(2021年発表)から、「目覚ましはいつも鳴りやまない」「Gifted」「ねずみ浄土」と立て続けに鳴らされる。GRAPEVINEの楽曲全てに言える事だが、重厚さと恍惚さの絶妙のバランスが堪らないのだろう。特に「ねずみ浄土」