『Grasshopper vol.8』The Gentle Flower.×マリースメック×輪廻×あるゆえ タイプの異なる4バンドが魅せる素敵な一夜
輪廻
双葉(Vo/Gt)の透き通る声での弾き語りから。切なく始まった『大人になったらさ』だが、イントロではりぃこ(Dr)が元気に叫ぶ。綺麗なコーラスワークをする姿や、小さな手でするするとギターソロを弾きこなすメンバーの姿に見惚れる。「行けるか下北ー!!」と大声で煽る双葉にフロアが応えるように拳を突き上げる。2曲目の『バンドマンきらいかも』では観客が曲に合わせて手拍子を鳴らす。サビでのシンガロングが楽しげで、ライブの勢いを加速させた。
MCは、3人の日常会話に入れてもらっているようで、非常に親近感を感じるものだった。続く『あいらぶみー』は「ありのままの自分を愛していてほしい」という想いを込めた1曲だという。そんな3人のライブは可愛らしさが溢れていた。リノ(Ba)が楽しそうに飛び跳ねながら弾く。
曲が終わると、前のポップで明るい曲とは真反対のかっこいいリフが特徴的な『shock』が始まる。双葉の表現力豊かな歌声を味わえた。「こんな曲も持ってるんだぞ!」と示されているようで、輪廻というバンドのポテンシャルの高さを見た。『お月様』では、双葉の歌の表現力の高さに驚くと同時に、その歌声に綺麗に乗るコーラスが美しかった。