2022年12月22日 18:00
『Grasshopper vol.8』The Gentle Flower.×マリースメック×輪廻×あるゆえ タイプの異なる4バンドが魅せる素敵な一夜
ドラムの力強さも、観客を盛り上げる要素となり、フロアの熱量が上がっていく。双葉が「『走れ!リンネ』」と叫び、3人それぞれが持てる熱量をマイクにぶつけ、パワーに溢れた疾走感あふれる1曲で締められた。
あるゆえ
突然鳴り出す爆音のギター、響き渡る低音のベースやドラムが雰囲気を一気に変え、始まりの合図を告げる。語りから始まり、キレのある歌声に度肝を抜かれる。1曲目は『極楽鳥花』。力強いドラムが曲に重みを持たせる。次の『ライブハウス』では、上を向き、気持ちよく伸びる力強くも儚い歌声を聞かせてくれた。荒れ狂うように歌うそのパフォーマンスに目が釘付けになる。
続くのは、複数重なるコーラスと共に始まる『讃美歌』。狂いなく揃うその声の音圧に大きな迫力を感じた。サビでは手が上がり、フロアの熱量が上がっていく。
曲が終わるとベースのみが残り、マイクに体重を乗せるように、紫月(Vo)が気怠そうに語り始める。『月に喰われて』という曲だ。細かく波打つ音のギターが幻想的な雰囲気を作り出す。演奏が語りの感情の起伏とリンクしていて圧倒された。そのまま悲鳴をあげるように伸びるギターソロから『毒を塗って』が始まる。