【ライブレポート】フジロックのキックオフイベントに田島貴男(Original Love)&betcover!!登場「フジロックで会いましょう!」
が「ニュールンベルグでささやいて」(The Roosters)をプレイ中。バルカン音楽~ポストパンク~ジャズをつなぐような選曲でオーディエンスの気分をさらに高めていく。
19時を過ぎた頃、betcover!!が登場。いつの間にか坊主頭になっていた柳瀬は両手にサイリウムを持ってステージに現れ、いきなり〈時計は止まることを知らないよ〉と歌い始める。オープニングは初期の名曲「ダンスの惑星」。さらに「狐」「幽霊」と濃密でしなやかなバンドグルーヴを堪能できる楽曲を続けた後、アバンギャルドなスピード感に貫かれた「壁」、サックスとドラムの即興演奏を挟んで「馬鹿野郎!」と叫び「バーチャルセックス」へ。
冒頭から7曲連続で演奏。オルタナ、ジャズ、ロックンロール、ポストパンク、ノイズ、歌謡曲などを自在に行き来する音像、聴き手の脳内に映像を喚起するようなボーカルを軸にしたbetcover!!のスタイルをダイレクトに描き出してみせた。
この日のバンドメンバーは白瀬元(Pf)、松丸契(Sax)、高砂祐大(Ds)、吉田隼人(Ba)。高い技術と際立った個性を持つミュージシャンたちによるアンサンブルは本当に刺激的だった。