浦井健治がシアタートラムに初登場「憧れと、少しの怖さがある劇場」 小山ゆうな演出『愛するとき 死するとき』上演決定
本作は、この稀有な経歴の作家が2002年、ペーテル・ゴタールの「Time Stands Still」やエリッヒ・マリア・レマルク原作の「A Time to Love and a Time to Die」といった映画をモチーフにし、青春群像劇やメロドラマの要素を織り込みながら、大きな夢が社会システムにより残酷に断ち切られる様を悲喜劇として描いた作品で、同年の「今年の代表作」に選ばれました。
構成も独特で、関連がなさそうな三部が、根底の部分では繋がりを見せ、ジャンルもモノローグ・会話・音楽等様々な要素を行き来します。
2017年ヴォルフガング・ヘルンドルフ原作、ロベルト・コアル上演台本の『チック』を、19年再演時と 18年には同作家の『イザ ぼくの運命のひと』のリーディング上演をしました。同じく同時代ドイツ作家の作品で、この大好きなシアタートラムで創作に入れる事を楽しみにしています。また、ミュージカルからシェイクスピアなど古典ストレートプレイまで演劇の世界を自由に横断しながら、常に日本の演劇界を牽引していらっしゃる浦井健治さんが初めてシアタートラムに登場との事、私自身、浦井さんをトラムで拝見できるなんて!とワクワクしております。