浦井健治がシアタートラムに初登場「憧れと、少しの怖さがある劇場」 小山ゆうな演出『愛するとき 死するとき』上演決定
一年前にお目にかかった際、浦井さんは、演劇の話から社会や世界の話まで奥深く考察されながら話して下さり、聞き入ってしまった事を思い出します。浦井さんを通してカーターの言葉がどの様に聞こえてくるのか楽しみです。他、強力なクリエイティブチーム、キャストが集結予定です。不安定な時期ではありますが、楽しい作品が作れればと思っております。
●浦井健治
演出の小山さんと初めてお目にかかったのは、ちょうど一年くらい前のことです。
今自分が考えていること、興味があること、コロナ禍中での想いなども交えながら、前を向いて、演劇のことを考え、想いを寄り添わせ、とても貴重な時間だったことを覚えています。
そんなやりとりをきっかけにして、今回の『愛するとき 死するとき』をやってみないか、というお話を頂きました。
東西ドイツが分断されていた頃の東ドイツが舞台のお話しです。
若者や挫折を味わった元ヒーローや、家庭のある男性の苦悩。僕は色んな年齢の、色んなシチュエーションの男性を演じる予定です。閉塞感の中の日常のもがきが、今のコロナ禍の状況とどこか通じている気もしますが、傍から見たら恵まれているなぁと思う人生でも、人には言えない満たされない思いや悩みが、きっとあるはず。