2024年3月29日 14:15
映画『ブルックリンでオペラを』はひと筋縄ではいかない!? 魅力を語り尽くすトークイベントが開催
我々が思っていないような歌唱法で新曲を書いて、この映画にそっと寄り添っているんだよね」と作品に沿って書き下ろされた楽曲を称賛した。
主題歌は、マリサ・トメイ演じる恋愛中毒者のカトリーナに向けて捧げられている。村山は「このマリサ・トメイのキャスティングの安心感はすごいよね。この年代の役には色々な可能性があるんだと感じさせてくれる」と、スパイダーマンシリーズのメイおばさんを始め、演じるキャラクターの幅広さを振り返ると、森も「マリサ・トメイも人間像を拡張している感じがありますよね。だから(演じるキャラクターが)不決定なんじゃないかな」と分析した。
最後に本作について、村山は「監督の作品では登場人物がちゃんと間違ったことをする。でも人間はその間違ったことをしても肯定されてもいいというメッセージがあるんだと思います」と話すと、森も「ある種仏教的なお話でもありますが、業の肯定ということですよね」と監督の本作に込めたメッセージを分析した。
さらに村山は、どうしても気になるシーンがあり本作を3回も鑑賞したことを明かした上で、「3回観ても気が付けていない伏線があって、一筋縄ではいかないレベッカ・ミラー作品は面白いですね」