2022年7月22日 10:00
荻上直子監督、長編デビュー作『バーバー吉野』出演の“子役”と18年ぶり再会 今は実力派俳優
ぴあフィルムフェスティバルの映画製作プロジェクト「PFFスカラシップ」の新作2本『猫と塩、または砂糖』、『裸足で鳴らしてみせろ』の連続公開を記念し、これまでのPFFスカラシップ作品を振り返る特集上映「 35mmフィルムで蘇る! PFFスカラシップ傑作選」が渋谷・ユーロスペースで開催中。7月21日には、第13回PFFスカラシップ作品である『バーバー吉野』(2004年公開)が上映され、脚本も手がけた荻上直子監督、出演者の石田法嗣がトークイベントを行った。
荻上監督は南カリフォルニア大学大学院映画学科で映画製作を学び、自主製作映画『星ノくん・夢ノくん』が第23回ぴあフィルムフェスティバルの音楽賞を受賞。スカラシップ作品の権利を得て製作された長編劇場デビュー作『バーバー吉野』は第54回ベルリン国際映画祭の児童映画部門「キンダーフィルムフェスティバル」にて、スペシャル・メンションを受賞した。
町の男の子が全員同じ髪型をしている。そんな田舎町を舞台に、子どもたちばかりでなく、大人たちも成長していく姿を描いたコメディタッチの本作。荻上監督は「初めての(商業)映画だったので、何も分かっておらず、周りのプロの方々が持ち上げてくださって、やっと撮っていた感じ。