2023年7月25日 12:00
初演から30周年のメモリアルイヤー! 『嵐になるまで待って』 7月30日まで上演中
撮影:引地信彦
7月22日、東京・池袋のサンシャイン劇場で、NAPPOS PRODUCE『嵐になるまで待って』が開幕した。
演劇集団・キャラメルボックスの成井豊が自身の小説「あたしの嫌いな私の声」を自らの手で戯曲化した本作。数年おきに再演され、今回の公演は実に7年ぶり。演者を新たに臨む6度目の上演にあたり、「自分の命が続く限り上演していこうと思ったのは、この『嵐になるまで待って』だけ。それほど強い力を持った作品だと思います」「自信を持って、極上のスリルと深い感動をお約束します」とコメントするほど、成井の作品に対する想いは強い。
主人公で声優の「ユーリ」を演じるのは、元AKB48の田野優花。成井とは、舞台版『かがみの弧城』で主演を務めて以来のタッグとなった。「メッセージ性のある作品をみんなで作り上げる空間がとても幸せ」だという田野。
開幕に際し、成井は、「(田野は)可憐なのに敏捷」と表現した。
ユーリの元家庭教師で、新聞記者の幸吉役を演じる土屋神葉は、『7本指のピアニスト』に続く成井作品への参加となった。土屋は、「『言葉』の特性にフォーカスしたこの作品は、大切な何かを伝えてくれることでしょう。