鄭義信×大鶴佐助インタビュー 大衆演劇の一座を描く劇団「ヒトハダ」第2回公演が間もなく開幕!
それがすごく意外で。
鄭空襲警報が鳴って一度は逃げるんだけど、落ち着くとみんなまた戻って来る。検閲官が止めようとしても、「なに言ってんだ、バカ野郎!」なんて喧嘩になって結局やり始めちゃうと(笑)。そういうのもすごく面白いなと思ったんですよね。
大鶴本当に。そういう時代だったからこそ、みんな娯楽を求めていたんでしょうね。
この一座から明るい“希望”みたいなものを感じてもらえたら
――今回大鶴さんは、二見劇団の座付き作家・冬生を演じられます。皆さん当て書きとのことですが、大鶴さんのどんなところが冬生に反映されているのでしょうか?
鄭うーん、佐助の変わったところかな(笑)。
大鶴えっ、どういうことですか?(笑)
鄭うまく口では言えないけど、佐助にはなんかちょっとヌメッとしたところがあるんですよね。逆にヒロなんかはサバっとしている。静と動っていうか……。
大鶴あぁ、確かにヒロくんはカラッとしていますよね。
なんか前回とはまた違いますけど、この一座、家族の中でのバランスとかが、それぞれすごく役に合っているなと思って。ただサクさんが登場した瞬間、あれ?前回と同じ役の人出て来た?と思いましたけど(笑)。