鄭義信×大鶴佐助インタビュー 大衆演劇の一座を描く劇団「ヒトハダ」第2回公演が間もなく開幕!
サクさんだけ既視感がすごい(笑)。
鄭(笑)。
――(笑)。今回は劇団員の5人に加え、演出助手の山村涼子さん、舞台監督の丸山英彦さんも役者として出演されます。
鄭書いているうちに膨らみ過ぎて、人が足りなくなっちゃったんです(笑)。で、どうする?ってみんなで協議して、今回までは客演を呼ばず、内々の人だけでやろうということになって。大鶴鄭さんって本当にその人に寄り添った、個を引き出す演出をされるんですが、それは涼子さんなんかにも感じる部分で。まさに劇団じゃないと出来ない演出だなと思います。
――改めてこの作品を通して、お客様にはどんなことを伝えられたらと思いますか?
鄭これだけ世界が“戦争”という色に染められてきている中で、もう一度“戦争”というものを考えてもらえればいいなと思います。と同時に、その中でも明るく生きていく家族の姿から、明るい“希望”みたいなものも感じてもらいたいです。
大鶴あの当時も毎日を一生懸命生きていた人たちがいて、今もそういう人たちがいるわけですよね。これを見たお客様がどんなふうに捉えられるかはわかりませんが、とにかく見ていただくしかないのかなと思います。