2022年5月16日 12:00
市民コレクターの寄贈により形成された珠玉のコレクションを紹介『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡』6月29日より開催
市民のコレクターたちによる寄贈を軸にコレクションが形成されてきた、ドイツ・ケルン市が運営するルートヴィヒ美術館。6月29日(水)より同館が所蔵する20世紀初頭から現代までの優れた美術作品を紹介する『ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション』が国立新美術館にて開催される。
同展では、ルートヴィヒ美術館のコレクションの代表的な作品を寄贈したコレクターたちに焦点を当て、出品作品を紹介。なかでも、館名に名を冠するルートヴィヒ夫妻が寄贈したヨーロッパ随一といわれる優れたポップ・アートのコレクションやロシア・アヴァンギャルドの貴重な作品群、数多くのピカソの優品は、ルートヴィヒ美術館の核を形成している。
一方、 表現主義や新即物主義などドイツ近代美術の名品の多くは、ケルンで弁護士として活躍したヨーゼフ・ハウプリヒによる寄贈だ。彼は、第二次世界大戦から守り抜いた貴重な作品群を、戦後まもなくケルン市に寄贈し、社会に大きな希望を与えた。
こうした代表的なコレクションに加え、写真芸術発展の支援者でありコレクターであったグルーバー夫妻のコレクションや、現代美術を振興するさまざまな取り組みを経て収蔵された2000年代以降の作品も紹介。