スタジオに仮想空間を作る『マンダロリアン』の製作手法をジョージ・ルーカスが賞賛 撮影の裏側が明らかに
と語っていたが、製作総指揮のジョン・ファブローは、そんなルーカスの思いを受け継ぎ、本作では巨大なスタジオに仮想空間を作り上げて撮影を行った。これにはスタジオに訪れたルーカスも賞賛したという。
映画『スター・ウォーズ』は、製作当時チュニジアのマトマタや中米グアテマラのティカル遺跡、ノルウェーのハルダンゲル氷河など世界各国でロケを敢行。セットを組んだり模型を活用したりリアルな撮影にこだわって制作する一方、ルーカスはいち早く当時の最新CG技術を取り入れて映画を完成させた。そのようにリアルな撮影とCG技術を組み合わせたルーカス流の製作方法を、ファブローは現代の最新技術を組み合わせて実現。それは巨大スタジオにLEDの仮想空間を作るという方法だった。
スタジオには360度見渡せるスクリーンが壁と天井に設置され、スクリーンに砂漠や宇宙空間などの背景を映すことができる。その前で役者やドロイドたちが実際に演技をすることで、まるで本物の砂漠で撮影したようなリアルに感じられる映像になるのだ。
ファブローはルーカスの考え方に則って行った撮影方法について「ジョージが撮影現場に来たときに説明できて嬉しかった。『みんながやりたがることを初めて実現した』と言ってくれたんだ」