2021年8月12日 12:00
スモーキー歌声と幻想的な音世界で注目のさらさ。デビュー曲を携えたリリース パーティーに潜入!
中盤は、フォーキーで牧歌的なギターを掛け合う「踊り」、そしてMÖSHIのステージも務めたPause Cattiを呼び込んで、ともに作ったシングル「DRAPE (feat.さらさ)」を披露。オーガニックなバンドサウンドとは一味ちがう、エレクトロなサウンドに歌声を響かせる。
そして後半、「このまま」をエモーショナルに聴かせると、ラストに据えたのはデビュー・シングル「ネイルの島」。この曲ができたことが、シンガー・ソングライターをやってみるきっかけになった大事な曲だと紹介した。音源よりも躍動感がある生のバンドによる演奏に、ボーカルも豊かさを増して、たゆたうメロディが醸す幻想的なシーンを立体化する感覚だ。
ゆらりゆらりと体を揺らす観客ともシンクロして心地いい。実際、夏の今頃の時期に書かれた曲ということで、陽炎のようなギターサウンドと、そのメロウな揺らめきのなかにメランコリックな翳りを帯びた情感が、繊細な歌で表現されている。これからたくさんの人の記憶や物語に寄り添っていくだろう、美しいサマーチューンは、ぜひ生で体感してもらいたいと感じた。
止まない拍手の中アンコールにたったさらさは、新曲を披露。