くらし情報『寛一郎、再演は「絶対に嫌ですね」 “最初で最後”の舞台『カスパー』開幕』

2023年3月19日 11:00

寛一郎、再演は「絶対に嫌ですね」 “最初で最後”の舞台『カスパー』開幕

『カスパー』初日前会見より、左から)ウィル・タケット(演出)、寛一郎、首藤康之撮影:内田涼


俳優の寛一郎が3月18日、主演舞台『カスパー』の開幕を前に、会場となる東京芸術劇場シアターイーストにて取材に応じた。映画、ドラマと映像のジャンルで活躍目覚ましい寛一郎にとって、本作は“最初で最後”を宣言している舞台出演となり、「題材に惚れこんだ部分もあるので、ネガティブな意味じゃなく、舞台はもういいかなと。本当に恵まれた環境なので、最後まで頑張りたい」と意気込みのコメント。再演の可能性を問われると、「絶対に嫌ですね。やりたくないです」と不退転の決意を示した。

ヴィム・ヴェンダース監督作『ベルリン・天使の詩』の脚本家としても知られ、2019年のノーベル文学賞受賞作家であるペーター・ハントケが、19世紀はじめに実在した謎多きドイツ人孤児のカスパー・ハウザーを題材に描いた問題作。生まれてから16年間、外界から隔離され、地下牢に閉じ込められていたカスパーが、“ことば”を知ることによって、文明社会に突然放り込まれる姿を通して、個人と社会、そして教育とは何かを現代に突きつける。

約1カ月間の稽古を経て、協力し合ったカンパニーに感謝を語る寛一郎は、「お芝居の作り方そのものは、映像も舞台も変わりないですけど、稽古から本番というシステムには、戸惑いや違和感もあった」

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