新作撮り下ろしによる初の劇場での個展『KAAT EXHIBITION2023 浅田政志展』9月3日より開催

横浜市にあるKAAT神奈川芸術劇場が2016年から毎年開催している「KAAT EXHIBITION」は、劇場空間と現代美術の融合による新しい表現を生み出す独自の企画シリーズだ。その第8回展として、写真家・浅田政志が「わたし／わたしたちのいま」をテーマに撮り下ろした写真展が、9月3日(日)から10月1日(日)まで開催される。
浅田政志は、1979年三重県生まれ。自身も含む家族を様々なシチュエーションで写した写真集『浅田家』(2008年／赤々舎刊)で、2009年の第34回木村伊兵衛写真賞を受賞する。2010年には、初の大型個展『Tsu Family Land 浅田政志写真展』を三重県立美術館で開催。2020年には、著書の『浅田家』と『アルバムのチカラ』(2015年／赤々舎刊)を原案とした映画『浅田家!』が全国東宝系で公開されて話題を集め、2022年には、水戸芸術館 現代美術ギャラリーで自身最大規模の個展『だれかのベストアルバム』を開催した。
ときにコスプレなども取り入れ、設定や被写体のポーズなども含めて、つくり込んだ写真作品を制作する浅田は、誰もが気軽に写真撮影ができるようになった現代において、一枚の写真に思いを込める大切さを伝え続けてきた。