新作撮り下ろしによる初の劇場での個展『KAAT EXHIBITION2023 浅田政志展』9月3日より開催

その浅田が今回の展覧会で取り組むのは、神奈川の人たちとともに新作作品を撮り下ろすこと。公募で集まった個人・団体の他、神奈川フィルハーモニー管弦楽団や慶應義塾大学ラグビー部など、地域の文化や教育、芸能に関わる団体組織、企業や店舗、寺院やホテル、農園などから撮影協力を得て、神奈川県に暮らす様々な人々の「いま」の貌（かたち）を鮮やかに写し出す。
KAATのある横浜は、幕末から明治にかけて西欧の写真技術が伝わった日本の写真発祥の地のひとつで、モノクロ写真に彩色を施した「横浜写真」が生まれた場所でもある。今回は、浅田の新たな試みとして、その「彩色」を施すという横浜写真の表現を取り入れた試みも行う。横浜の歴史と現代の人々の「いま」を結ぶ同展は、上演と展示の両方に使える「中スタジオ」のスペースのほか、広大な吹き抜け空間が魅力のアトリウムも会場とする。ダイナミックな展示も楽しみだ。

＜開催情報＞
『KAAT EXHIBITION2023浅田政志展｜YOKOHAMA PHOTOGRAPH －わたし/わたしたちのいま－』
会期：2023年9月3日(日)～10月1日(日
会場：KAAT神奈川芸術劇場＜中スタジオ・アトリウム＞
時間：11:00～18:00(入場は17:30まで)