くらし情報『28歳の若きTVマンは、なぜ“日の丸”をめぐるドキュメンタリー映画を蘇らせたのか?』

2023年2月24日 17:00

28歳の若きTVマンは、なぜ“日の丸”をめぐるドキュメンタリー映画を蘇らせたのか?

ただ、日本とは、日本人とは、とか、そう簡単に答えが出るものではない。当然といえば当然なんですけど、街頭インタビューをちょっとしたぐらいで明確な答えなど出るはずもない。そのことにすぐ気づくんですけどね(苦笑)」

新たな疑問が浮かび混乱する
そんな頭の中がそのまま映っている

『日の丸』の試みを主体に始まった作品だが、佐井監督の視野はさらに広がり、街頭インタビューを起点に新たに生まれた疑問や自らへの問いと向き合い、その答えを探すことになっていく。結果、作品は、『日の丸』を現代で試みるという当初の想定した形からより広がりのあるものに。
1967年版『日の丸』の詳細な舞台裏を明かすとともに、この作品で起きた様々な問題(インタビューを担当した女性は批判を浴びて姿を消した。彼女は今回の取材でも見つからなかった)にも言及。国家とは何かを追い続けていた寺山修司が、テレビという公共の電波を使って壮大な実験をしたといわれる『日の丸』を改めて検証するとともに、寺山の真意にも迫ろうとする。さらに、その『日の丸』から派生して、アイヌの歴史と琉球の歴史といったテーマにも迫る作品になった。


28歳の若きTVマンは、なぜ“日の丸”をめぐるドキュメンタリー映画を蘇らせたのか?


「ふだんはドラマの現場で働いていますので、ドキュメンタリーを作るのは初めてのこと。

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