くらし情報『COMPLEX、再び「日本一心」の旗を掲げた東京ドーム公演オフィシャルレポート』

COMPLEX、再び「日本一心」の旗を掲げた東京ドーム公演オフィシャルレポート

このシーンは日本のロック史上に残る屈指の名場面のひとつだろう。今回の公演の幕開けの曲は13年前と同じ「BE MY BABY」だ。

5万人によるハンドクラップの中、吉川が上手から、布袋が下手から登場し、歩み寄って握手した。13年前の歴史的な場面を再現するような始まり方だ。「両雄並び立たず」という故事成語があるが、両雄が並び立っているのがCOMPLEXである。同じ目的のもと、力を合わせているCOMPLEXの存在そのものが「日本一心」の趣旨を体現している。

COMPLEX、再び「日本一心」の旗を掲げた東京ドーム公演オフィシャルレポート

Photo:外山繁
鍛え抜かれた吉川の歌声と多彩な表現を究めている布袋のギターの組み合わせは絶妙だ。1曲目から会場内が熱気に包まれた。
布袋はステップを踏みつつの演奏。エンディングでは吉川がシンバルキックを試みるも空振り。側転しながらのシンバルキックに変更して成功すると、どよめきと歓声が起こった。何から何まで破格な二人は、パフォーマンスも唯一無二だ。吉川は外傷性白内障と診断され、1月に手術をしている。衝撃に注意しなければならない中、渾身の力で向かっていく姿に胸が熱くなった。

「COMPLEX日本一心へようこそ。大自然の前ではオレたちなんてちっぽけな人間だが、こうして集って力を束ねれば、奇跡だって起こせると信じています。

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